聖地巡礼〜京阪電鉄守口市駅
昨日、大阪から戻ってきました。
精神疲弊でくたばりかけてます。
免許取ってから一週間の若葉が
諏訪湖ＩＣ〜八王子間の１６０ｋｍを走破するのはツライです。
あと微妙にシートの位置が悪くて首が痛い。
それはさておき、『関西方面に行ったら一度は見ておきたい』
という場所があったので、今回遠征に踏み切りました。
それは大阪府守口市駅。
まず順を追って説明しましょう。
高校に入って間もない頃、彼処から「kanon」というゲームを薦められました。
彼処から初めて薦められた美少女ゲーム。
どのシナリオも感動的で、当時の俺の涙腺をことごとく破壊してくれたゲームです。
で、そのゲーム中に出てくる駅のグラフィックが
実在の駅をモデルにしてる、とか。ノベルゲームにはよくある現象だったりします。
当時、そのゲームをプレイした人達は
是非一度見てみよう、と思いモデルになった大阪府守口市駅に足を運びました。
このような行為を『聖地巡礼』『舞台来訪』と呼ぶんだとか。
そして、ソフト発売から６年目のこの夏。
過去の先人達に習い、俺もこの地に向かう事にしました。
―――８月１５日 午前１０時―――
関西地方の天気――雨。
雨が降ったり止んだりと、何とも不安定な天気。
しかも、この『８月１５日』というのが中々不吉。
６年ほど前に、大雨が降って
キャンプ場の川の中洲に家族が閉じ込められ、何人も死んだ日だったり
ゲーム、『かまいたちの夜２』でも
５０年に一度の暴風雨が吹く『かまいたちの夜』の日だったり
（雨が降るという話はウソだったけど）
８月１５日は必ずと言っていいほど天気が荒れる。
この国にはそういうジンクスがあるそうです。
そして午前１０時半ごろ、ＪＲ環状線大阪城公園で下車。
この時は運良く雲が切れて日が差してきました。
で、この大阪城は俺が前から行きたいと思っていた場所でもあります。
守口市駅に行くのに通るので、足を運んでみました。
公園の敷地内で神社を発見。
鳥居を見ると『豊國神社』と書いてある。
何でも出世・開運の神を奉っているとか。
すぐ隣にはおみくじ、お守り売り場も。
せっかくだからリネージュの王子のFinityに、出世祈願のお守りを買っていってあげよう。
いつかクランアジトを買い取れるぐらい出世できるように。
・・・無理か。
１１時頃、天守閣に到着。
外周を散歩するだけで１時間かかるとは流石大阪城。
かの徳川家も城に攻め入る時道に迷ったのだろう。
（実際俺も地図がなければ迷うところだった）
そして、道に迷ってあたふたする徳川の軍を天守閣から見下しながら、
秀吉の遺児、秀頼が高らかに笑う。そして叫ぶ。
「見ろ！人がゴミのようじゃ！」
やむなく後退する徳川の軍。
歯噛みする徳川家康。
遥か遠くの天守閣の中―――秀頼を睨み、激昂する。
「秀頼！ワシは絶対あきらめんぞ！！」
西暦１６１４年。
この戦いを大阪・冬の陣と呼ぶ―――。
とりあえず、
鵜呑みにしないように。
↑のは全部俺が脳内で思い描いた妄想です。
実際の冬の陣はこんなラピュタで メタルギアーなノリじゃありません。 たぶん。
と、頭の中を不届きな妄想で満たしながら天守閣を登る俺。
特に何もネタがなかったのでさっさと階段を降りました。
さて、聖地巡礼の話に戻ります。
例の守口市駅に行くには、大阪城公園駅の隣の京橋駅から京阪電鉄に乗る必要があります。
大阪城公園から京橋の駅までは僅か１キロ足らず。
経費削減のため歩いて京橋駅へ。
正午。京橋駅に到着。
そして偶然見つけたゲーセンに引き寄せられるように入る。
吸い寄せられるようにマジアカUをプレイ。
しかしこの台、１クレジット２００円の暴値。（カードを入れた後で気付いた。）
なんだか無性に家に帰りたい。
地元に帰って１クレジット５０円のとまとに行きたい。
俗に言うホーム・シックにかかる俺。
しかし俺には守口市に赴き、聖地を写真に収める使命（？）がある。
ここで膝を折るワケにはいかない。
震える足（主に腹痛が原因）に渇を入れ、快速に乗り守口市へ。
その電車の中で有明帰りっぽいお兄さんを見かけたりもした。
ひょっとしたら東京で一泊してから地元に帰ってきた人かもしれない。
その目は３日目の西大手の列で戦い抜いて来た男の目だった。
午後１時半。ついに守口市駅に到着。
駅を出た俺の目に飛び込んできたのは紛れもなくあの駅の風景だった。
左が現地で取った写真、右がゲーム内での背景。
木が植えられてない、ベンチが大理石、駅ビルの高さ・・・
ところどころの変更点を除けば、実際の風景とほとんど変わらない。
ゲーム中の数ある風景の中でも、ここは特に印象が強い場所でもあります。
氷点下の寒さの中、いとこの少女に２時間放置された場所だったり、
友人が大ケガして担ぎ込まれた病院の前だったり、
選択肢間違えてヒロインにドスで刺し殺された場所だったり。
・・・ごめん、最後のは別のゲームだった。
しかし冷静に思い返してみると全然いいことないなこの駅。
そして構図を変えながら数枚写真を撮っていると、
駅の風景をカメラに収めている人がいる。
まただ。
またこのニオイだ。
３日目の東大手の列のニオイだ。
そして、気付けばとっくに昼飯の時間を過ぎていました。
こういう時、俺の仲間内では
ゲームのヒロインの好物を食べるのが定石。
高校１年の学園祭で初めて風来さんと会ったとき、
学食でたい焼きとスーパーカップを買い漁った事もありました。
（その時俺と風来さんは小説版舞シナリオの考察。
彼処は隣で「けろぴー。」と寝言で呟きながら爆睡してた）
ところが、
・タイ焼き（一口茶屋でもないと手に入らない）
・イチゴサンデー（近くにデニーズもＣＯＣＯ’Ｓもない）
・スーパーカップバニラ味（さっき下痢したので冷たいのはパス）
・肉まん（コンビニがあったけど肉まんは置いてなかった）
・牛丼（牛肉輸入再開の目処が立たない）
以上の理由により入手不可。
仕方ないので
カロリーメイトで乾杯。
ちなみに飲み物は大豆のススメ。
夢にまで見た聖地巡礼。
この日の俺の心は
大豆イソフラボンで満たされていたとさ。
おまけ
最近の俺のジンクス。
『旅先のゲーセンで必ずと言っていいほどクソゲーを発見してくる』
↑の翌日の１６日。
道頓堀の近くにあるゲーセンにそれはあった。
アーケード版 スーパーマリオブラザーズ
マリオシリーズのゲームがアーケード入りするのは、
近い未来に入荷される『マリオカート アーケードグランプリ』が最初と噂されている。
（ちなみに製作はナムコ）
しかし実際には、既にマリオはアーケードに進出していたのである。
それがこのゲーム。『スーパーマリオブラザーズ』である。
とりあえずプレイしてみる。
これほどのネタゲーを前にして帰るのは一生の恥。
そんな事をしたら胸を張って東京に帰れない。
むしろ大阪から生きて出られない。
そんな気がする。
うわぁ・・・
まず最初に基本操作の確認。
マリオを左右に動かしてみる。
スティックで動かすとすごい違和感がある。
次にＡボタンでジャンプ。
Ａボタンを押してみる。
マリオ「･････････。」
あれ？
もう一回押してみる。
マリオ「･････････。」
おかしい。
マリオが飛ばない。
どうしたっていうんだよマリオ。
飛べないマリオなんて、お前ただのデブな配管工じゃねぇかよ。
（映画ではバーテンだったけど）
しかしこのすぐ後に謎は解けた。
試しにＢボタン（ダッシュ）を押してみる。
マリオ「ポョーン」
あ。
もう一回押してみる。
マリオ「ポョーン」
そうか。
ＡボタンとＢボタンが逆なんだな。
それもそのはず。
このアーケード台のＡボタンは左側。
本家ファミリーコンピュータのＡボタンはコントローラの右側についている。
つまり、本家ファミコンの操作性に近づけるために
ボタン設定を変えていたということらしい。
気を取り直してゲーム再開。
俺がこのゲームをプレイする方法としては
１−１ 普通にクリア
↓
１−２ ワープゾーンで４−１へ
↓
４−１ 普通にクリア
↓
４−２ ワープゾーンで８−１へ
↓
８−１ 後はクッパ戦まで一直線
の最短ルートが定石（しかし今の子供ってこのルート知ってるんだろうか）
しかしこのアーケード版マリオ、
４−２のワープゾーンの土管が『６』ワールドしかない。
普通のファミコン版なら『８』、『７』、『６』と土管が並んでいるはず。
しかし何度見ても土管は一個だけ。
ここまで来たら後には退けない。仕方なく６ワールドへワープ。
しかし６ワールドの思わぬ難易度の高さにマリオ 全 滅
というか６ワールドに来るのはこれが初めてである。
経験値の差がある分、８ワールドの方がよっぽど簡単だ。
とりあえず
これで１クレジット５０円は高い。
