〜『サントリーのポーション調合して新アイテム作ろうぜ』レポ〜
〜in自宅〜




製作=俺


撮影=俺


駄文=俺


被験体=俺


企画=歴代の勇者達(ニュー速板住人の皆様)










つい先日、PS2ゲーム『ファイナルファンタジーXII』の発売を記念して


サントリーから清涼飲料水『ポーション』が発売された。


『ポーション』はFFシリーズをプレイした事がある人なら誰もが知る、ゲーム内の回復アイテムである。


そのポーションを実現化したのがこの商品。




ゲームの人気に加え、数量限定という事もあり、発売当日から売り切れ続出となったのだが


買った人たちは皆、口を揃えて




「マズイ」

「ハーブの匂いがキツイ」

「コレ、体力減ってない?」




と、不評を漏らしたのだった。




サントリーがとんでもないモノを作った」という話は瞬く間にネットを駆け巡り、


ポーションを手に入れるため(主に興味本意)、コンビニやスーパーに押し寄せる人が更に続出。




あまりのマズさに、一部で「ポーションと別の食品を調合して新商品を作る」という


ワケのわからないブームが沸き起こった。




こんなおいしいネタに乗らない手はない


と思い立った俺はすぐさま地元のスーパーでポーションと材料を買い漁った。










数十分後、自宅の台所には調合する材料と


ポーション(プレミアムパック×2個)が鎮座していた。


左=ブラックジョーカー 右=ホワイトトリック


まずは匂いをかいでみる。




ブワッ


という効果音が付きそうな勢いで、強烈なハーブの匂いが鼻腔内を吹きぬけた。


これはもう、アレだ。



ガマガエルとかが外敵から身を守る時、体から出す液体同じ種類の匂いだ。


頭からコレをかぶれば、きっと敵モンスターも寄り付かないだろう。


体力回復するより敵のエンカウント率下げるのに使った方が効率的という事だ。






そんなポーションの味のほうはどうだろう。


強烈に匂ってくるハーブの悪臭に顔をしかめながらもまずは一口。









ほしくん
HP 7394/7394





ほしくん
HP 6281/いかり





続いて2口目。




ほしくん
HP 6281/いかり






ほしくん
HP 2956/バーサク






シド!これポーションやない! 興奮剤や!





美味いとか・・・不味いとか・・・そんな価値観からは程遠い。


はっきり言うなら体に悪い。


神秘的な香りを追求する余りに、もはや焦点の合わなくなったハーブ類。


ポーション内の合成着色料、『青色一号』が発ガン性物質を含有しているという間の悪さ。


体力回復なんてとんでもない。使うんだったら敵に投げて使え。



ポーションとは、そんな飲み物。








じゃあ、そのポーションと別の飲み物を混ぜたらどうなるんだろうか?


ネタ特攻隊長の本領発揮である。










お題 其の一



『紅茶』


JUM、ポーションを入れて頂戴



駅前スーパーの安売りコーナーで売られていた『午後の紅茶』(¥98円)


実を言うと俺は紅茶がまったく飲めない。


じゃあなんでボトルで買うんだとかいうツッコミは無しだ。


一口飲んだだけでもうダメ、というか匂いでリタイア。それぐらい苦手だ。


マイナスとマイナスをかけるとプラスになるように、


苦手な物どうしを混ぜると多少はマシになるんじゃないかと思い、混ぜてみた結果↓






おめでとう、ごごてぃーはれもんてぃーにしんかした!



おお?なんかすっごく美味そうになったんだけど。


色も透き通った黄金色になって、見た目もかなりいい感じ。


まず最初にトイレの小さいほうを連想した俺の頭はポーションでは治らないのかもしれないが。




視覚的に十分楽しんだところで、一口飲んで見ることにする。


記念すべき一作目の味は・・・?




ハチミツ。


匂いはともかく、確かに蜂蜜の風味がする。


一様に苦い蜂蜜というのも斬新だが、


初めて調合した割には美味しく出来上がってしまった。


飲めない事もないが、わざわざ進んで飲む物でもない、といったカンジだ。




命名
『午後ティー』+『ポーション』=『ポポティー』





意外にすんなり進んだところで次のお題に移る事にする。








お題 其の二



『ヤクルト』


乳酸菌取ってるぅ?



3本入り1パック(¥168円)で購入したヤクルト。


子供の頃はよく飲んだものだが、最近では滅多に口にしなくなった。


やはり成長するにつれて、一本一本の量が物足りなくなってきたというのもあるからだろうが。


いっそ1.5gサイズのヤクルトとか作ったら売れると思うんだけど、無理か?





そんなヤクルトとポーションを混ぜてみた結果↓



見た目は牛乳



1:1の割り合いで割ったはずだけど、パッと見た感じでは混ぜる前と変わってないように見える。


そこで、調合前のヤクルトと並べてみた。



中身は毒薬



左が調合前で、右が調合後の写真である。


左の方がヤクルト本来の色なのだが、調合後の方が美味そうに見えるから不思議だ。





しかし、


調合によって改竄されたのはあくまで見た目だけ。



十種以上に渡るハーブと、青色一号の前に


ヤクルト内のビフィスズ菌は成すすべもなく敗退。



結果として、匂いがまんまポーション


味は『まろみ』のついたポーションという、


ものの見事にヤクルトの存在を無視した飲み物に仕上がった。


しかも、まろみだけ受け継がれたおかげで、口の中に風味が残るようになった。


わかりやすくいうと『さっきより不味くなった』





命名
『ヤクルト』+『ポーション』=『ポクルト』





ちなみに、余った最後のヤクルトはその場で飲み干した。


『口直し』というよりは『洗浄』という行為に近かった。









お題 其の三



『カルピス』


この中で一番まともな買い物



やはり安売りの棚からチョイスしてきたカルピスの原液(値段忘れた)。


ポーションとの割合いだが、水:カルピスと同じ『1:4』で割る事にしておく。


カルピスのラベルには他にも『カルピスソーダ』や『カルピスミルク』などの割合表も書かれていた。


(後日試したが、カルピスにミルクを入れるとその場で発酵してヨーグルトが出来上がる事が判明した)



そして1:4の割合いで混ぜた結果↓




カルピスの乳酸菌が全てを分離させたDEATHぅ


ポポティーに続き、割と綺麗な色合いに仕上がった。


一言で表現するならオーシャンブルーとでも言うべきか。


鑑賞用のためだけなら、合格点をあげてもよかった。鑑賞用なら。




ゴクッ




結論:やはりポーションはポーションだった


カルピスの乳酸菌ですら、ポーションを分離させるには至らなかった。


優雅な異臭はそのままに、舌を刺すような苦味はより一層輝きを増していた。


結局、美味い物が飲みたかったらポーション入れんなという事なのだろうか。






命名
『カルピス』+『ポーション』=『オーシャンズイレブン』


”イレブン”はハーブの数(推定)を指す。一種類で十分と思ったのは俺だけだろうか。














休憩 〜口直し〜



『KIRIN NUDA』



サントリーに続いてキリンまで・・・



調合スレでも既に何度か試されたキリンのヌゥーダ。


無糖炭酸飲料という建前だが、実際には


水割り用の炭酸水をペットボトルに詰め替え、キリンのロゴを張っただけと思われる。。


ポーションと混ぜると割とイケる、という話だったので休憩用として用意したのだった。





微炭酸ポーション



ヌゥーダが無色透明なだけあって、調合後でも見た目に変化なし。


調合スレでも、ポーション、炭酸水、ウイスキーを混ぜると神の味になる、と評判だったように


ポーションに炭酸を加えるとかなりイケる事が判明した。


ただし今回、『高い』『重い』『処理に困る』等の理由でウイスキーを準備できなかったため


指で鼻をつままないと美味しくいただけない飲み物となった。


やっぱりハーブの匂いを誤魔化す要素が入ってないとどれもマズイ、ということらしい。







命名
『NUDA』+『ポーション』=『消毒液』













お題 其の四



『玉子焼き』




ここまで露骨なラインナップだと、流石にお題の関連性に気付いた人が出てくるかもしれない。


とりあえず、知らない人もいると思うので黙っておく。


さて、玉子焼きを混ぜるにあたって


本来なら卵黄とポーションをかき混ぜ、フライパンで焼き上げたいところなのだが、


俺の技量と設備を考えると、玉子焼きになるはずだったものがスクランブルエッグジョグレス進化する恐れがあるので


あえて調理する前、ズバリで調合して見た。




「シンメ○リカル!」「ドッキ○グ!」



この二つを混ぜ合わせた結果↓



卵、黄、神!!



ハタから見るとまるで罰ゲーム。


わざわざ白身を取っている辺り、この企画に対するムダな愛情が見え隠れしている。


しかし、見るからに1%も混ざってないため、


箸でかき混ぜてみた。






ファイナルフュージョン



はりきってかき混ぜ過ぎたため不吉に泡立つ表面。


調整のためポーションを注ぎ足したが、淡い黄色へと変貌する卵黄が何とも不気味。


青と黄色の絵の具のように、この物体もいずれは緑っぽくなるのだろうか。



見ているだけでもこれは体に毒。


飲んで見ると更に毒。




卵黄の粘り強さが、ポーションの甘ったるさが


俺の胃腸を四方から容赦なく殴り付けるような感覚。



突如として、俺の腹から奇怪音が流れ出た。


漫画でしかお目にかかれないような、見事な警告音。人間の体は異状に正直だった。


込み上げてくる吐き気と奮闘しつつ、次の材料の準備にかかった。








命名
『玉子焼き(生)』+『ポーション』=『ヘルアンドヘヴン』



水曜日はバイト休みだから木曜辺りにでも、本格的に玉子焼きを作って見るか・・・。


(その日、歯医者行くんだけど大丈夫だろうな?)









お題 其の五



『イチゴ』


イッチゴッジャムゥー、イッチゴッジャムゥー



思えばこれがやりたくて始めた企画だった気がする。


イチゴジャムに加え、苺オレという超適当なラインナップ。


当初はとちおとめをミキサーにかける方向だったが、やはり


『ジャム』の方がそれっぽいと感じたため苺ジャムを購入。

(白くて黒くてうゆーっとしたのはダメだ。勿体ない。)




まず一番最初にジャム、


次に苺オレ、


最後にポーションを投入した結果↓



イッチゴッあじーのォー サントォリィー



何か浮いてる。



割とたっぷり入れたはずのイチゴジャムが自重のためなかなか浮かんでこない。


一応メインなんだからもうちょっとジャムの存在感を強調したい。


というわけで



イチゴジャム、追加だ。



イッチゴッもいっぱいはいってるウゥゥゥ



ドグシャア


と効果音が出そうな勢いでジャムを投入。


一生懸命かき混ぜてみたが、


水かさだけが空しく増えていった。


このまま混ぜても一方的にオレの首が絞まっていくので意を決して飲んで見た。







モグッ

(↑やむなくスプーン使ったんでこの擬音)






ぁンまああぁ〜い(甘い)




コッテリしたポーションにイチゴジャムのゲル化剤が絡みつく甘さだ!


ポーションがイチゴと!イチゴがポーションと反発し合う



「ミスマッチ」っつーんですかあ〜〜  「不協和音」っつーんですかあ〜〜っ



たとえるなら、ナイト4人プリ1人編成ミスPT


北朝鮮に対する小泉首相の靖国参拝


富野由悠季のファーストに対する、福田負債の「ガンダムSEED」



……つうーーーっ、感じっスよお〜〜っ








ここまで引っ張った手前、素直に不味いと言えない自分がつらい。








命名
『イチゴ』+『ポーション』=『バール・ジャム』



そもそもスクエニとサントリーが一番ミスマッチなのでは?

















ポーションから始まった企画もいよいよ大詰め。


当初の予定では、ラストの食材はコンソメスープの素



フゥ〜〜〜 フゥ〜〜〜 ・・・・・・クワッ


ドーピングコンソメポーションだ・・・



というネタをやってみたかったのだが、コンソメスープの素がスーパーになかった


という不測の事態が発生。肝心のラスボス役が消えてしまった。




ここは某有名アクションゲームに乗っ取り


ラスボス前の今まで戦ったボスともう一度バトルという展開で行く事にする。


(ただし回復アイテムも弱点武器もなし)






マダデス マダマダデス マダオワッテイナイノデェス



その姿は正に、ラスボスの前に立ちはだかる旧敵達のよう・・・


それら全てを混ぜ合わせた結果、出来上がったのは異形の物体。


フカン視点もさることながら、横から覗き込んだ時は背筋が凍りついた。




イノチガオシクハナイノデェスカァ!


何かが蠢いている。


固形のイチゴジャムに加え、カルピスとイチゴオレの乳成分が反応し、


小規模なヨーグルトが出来上がった。



そして最後は



カナのおとっとき  白身抜きのたまご焼き(生)



フィニッシュァアァァー!!



バカダ キサマハオオバカダァ



自分のノリの軽さに初めて後悔したのだった。



調合は終わった。


後はこれを飲み干すだけ。


意を決し、最後のグラスに口をつけた。













瞬間、 世界が崩壊した。







1口目―――


液体(?)が口内に侵入した瞬間、


まるで走馬灯のように、ついさっき口にした食品の味がフラッシュバックした。




2口目―――


吐き気をこらえつつ、口を大きく開けた瞬間


待ってましたとばかりに、卵の黄身がヌルリと口の中に滑り込んだ




3口目―――


目に涙を浮かべつつ、液体を飲み干した後のグラスの底に


丸ごと残ったイチゴジャム。




4口目―――


3口目を嚥下するのを待たず、スプーンで底に残ったジャムをかき込んだ。


ここから先は悲惨の一語。








               -― ̄ ̄ ` ―--  _              オレ……変な「夢」を見たぜ…
          , ´  ......... . .   ,    ~  ̄" ー  _       オレ…夢の中で暗闇を歩いてるとよぉーー、
        _/...........::::::::::::::::: : : :/ ,r:::::::::::.:::::::::.:: :::........` 、  光が見えて、死んだハズのBLATTOに会ったんだ。
       , ´ : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::::: : ,ヘ ::::::::::::::::::::::: : ヽ   
    ,/:::;;;;;;;| : ::::::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::::::::: ● ::::::::::::::::: : : :,/  『どこへ逝くんだ、ほし』…って……BLATTOが、オレに聞くんだ。
   と,-‐ ´ ̄: ::::::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::r(:::::::::`'::::::::::::::::::::::く    オレは『俺の代わりにポーション飲んでくれ』って言った…
  (´__  : : :;;:::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::`(::::::::: ,ヘ:::::::::::::::::::::: ヽ   だって、BLATTOは、いつだって血ィ吐いてるし…
       ̄ ̄`ヾ_::::::::::::::::::::::し :::::::::::::::::::::::: : ●::::::::::::::::::::::: :_>  今更発癌したって、大差ねえから安心だからな…
          ,_  \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: `' __:::::::::-‐ ´
          (__  ̄~" __ , --‐一~⊂  ⊃_            そしたら、BLATTOは…『オマエが飲め』って言うんだよ……
           ̄ ̄ ̄      ⊂ ̄    __⊃           『アホ企画で命を落とすのはゴメンだ』ってな…
                   ⊂_____⊃ 『発ガン性物質はもう飽きた』って答えたら、目が醒めたんだ…とてもさびしい夢だったよ。





















なんか残ってる



ゴチソウさまでした!


















で、誰か一緒に玉子焼き作ってくれる人いない?



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